不登校の子

前々記事に書いた、教育発表。

学習発表の後、教育関係者のシンポジュームがあった。

私たちは学習発表が終わった時点で帰宅したが(教育関係者ではないし)

冊子(と言うか、プログラムのようなもの)をもらった。

シンポジストの紹介。

その中に二人不登校経験者があった。

一人の方は小6~中3まで不登校。中学卒業後1年間アルバイト生活の後、

高校進学。大学へ進み、現在高校の教師。

適応教室、サポートセンターなどで、支援ボランティアを経験。

その方が書かれた言葉。

私は両親が不登校という状態を受け入れて待ってくれたことで

学校にいっていない自分を受け入れ

「学校に行かなきゃいけない、でも行けない」という堂々めぐりの状態から

抜け出すことができた。

家庭が自分の居場所になったことで、ようやく安心して自分が次に

どうしたいのか考え、時間はかかったが動き出すことができたという経験をしている。


だから、機会があるごとに不登校の子を持つ保護者の方に

「時間はかかりますが、いろいろ言わず、本人がその気になるまで

じっくり待って下さい」
と語っているそうである。

ただ、こうもおっしゃっています。

不登校を後悔しているかと聞かれたら、後悔はしていないと答える。

だが、まったく後悔していないと言えるほど

明るくすっきりしたものではない。

私にとって不登校とは30歳近くになっても整理しきれない複雑で

矛盾に満ちた経験だ。



そして もう一人。

この方は中2の5月から不登校でひきこもりとなる。

中3の4月から保健室登校。

高校は一日授業を受けられる自信がなかったことから

定時制(午前のみ)に進学。

私は中学の2年から不登校で、ひきこもりでした。

狭い村、限られた人間関係、それが不登校の原因だろうか、

私はまだ結論づけることはできません。しかし、1つの要因ではありました。

普通なら気にならないような小さな問題が自分やクラスにあり

それが積もり積もって、最後に「友人の言葉」が引き金を引きました。

だから、私の不登校には絶対的な一つの理由が存在していません。

不登校から4年たった今でも、私はまだ「不登校だった自分」と向き合っています。

本当の意味で不登校の克服をすることが私の目標であり

破らなければいけない壁だと思っています。

不登校は私にとって必要なことであり、過ごした時間は決して無駄ではありませんでした。



不登校児に対しての偏見は今でもあります。

怠け者、甘やかされてるなど・・・ひどい場合はまるで欠陥商品のように

でも、不登校の子供たちは他の子どもたちより何倍も

傷つき、苦しんでいる。大きな荷物を背負っている。

不登校に限らず、子供のいろんな問題にいろいろ言う人はいるけれど

受けいれるべきはそんな人たちの言うことではなく

目の前の我が子です。

甘やかし?

いいじゃないですか、子供が自分で背負いきれないほど

おおきな荷物を抱えている時に、味方になってやれなくて

何が親ですか。

不登校の子どもたちは頑張りが足りないのではなくて

頑張って、頑張って、翼が折れてしまったんだと思うんです。

折れた翼で、飛べというのは無茶なこと。


このお二人の言葉。

私たちが思う以上に、不登校、学校へ行けなかった自分というものは重いものなんだなと

思いました。後々まで引きずるほど。

不登校の子たちが悪いわけではないのにね。

だから、温かく包んであげたいと思う。

新しい翼を手に入れるまで。

いや、その翼でひとりで飛べるようになるまでね。



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コメント

☆かぐや姫☆ #-

不登校経験は、一生ものかもしれないですね。
たまに、子供達は良い経験をしている。と言われますが
複雑です。
正直、こんな辛い経験を我が子にしてほしくなかった。
でも、受け止めて支えて見守り続けるんだよね。

うちの次男を見てて思ったけど、不登校の子の恐怖心とかは半端じゃない。
偏見もあるし。
やっぱり、自分が経験しないとわからないものが人間にはあるんだろうね。

色々考えると、苦しくなります。
が、我が子の事だけを考えてあげれば大丈夫ですよね

2009年11月25日(水) 12時00分 | URL | 編集

玉響 #1qKeo97E

読んでたら泣けてきちゃった。
親も辛いけど、やっぱり一番苦しんでるのは本人ですよね。
時々、そろそろアプローチかけてみてもいいかな、いやまだかな、と思い留まったりしてました。
でも、やっぱり待たなくちゃいけないんですね。
下手な小細工は厳禁ですね。
我慢我慢、わが子が自力で翼を広げるまでは。
いいお話をどうもありがとう。

2009年11月25日(水) 13時29分 | URL | 編集

はるか #3cXgguLU

そうだよね
一番傷ついて苦しんでるのは
親だってつらいけどやっぱり本人。
学校に居場所がないのに
家でも居場所がなくなったら
どうしたらいいんだろう
子供の立場に立つと
やっぱり安心して力を蓄える場所が必要だよね
大丈夫だよ、とおおらかに笑える親の存在が
子供たちを救うんだね

経験者のお話は胸にせまるものがあります。

2009年11月25日(水) 13時36分 | URL | 編集

けい #JalddpaA

こんにちは!

そうですか?
まだ わだかまりは残っているのかしら?
自分の中で まだ整理出来ない複雑なものとしてある訳ですね。

娘を見ていて思うのは そうですね、たまーに不安定な時があるのはそういう事なのかしら・・・
自分ではあの時があったから 今の自分があるとは言ってはいますけれど!

家庭に其の子の居場所が有るか無いかでは 相当に違いがあると思います。
親は何時の時も 子供の心からの理解者で有りたいですね。(かなり 精神的にはきつい事でしょうが・・・)

2009年11月25日(水) 14時41分 | URL | 編集

famry #-

famryです

どうも。famryです。
今回の記事、とても興味深いですね。

私も、記事に書いてある方々と同じです。
後悔はしていないんですが、きっちり決別できた訳でもありません。
おそらく、一生向き合っていくと思います。

でも、不登校になって良い事もありました。
通信教育を受けて、いろいろな人と知り合えたし、全日制では得られない物を得る事も出来ました。
(年上の人と友達になれて、その人が自分を必死で支えてくれました。)

それに、今の仕事を見つけられたのも、不登校になったからかもしれません。
いや、ココは性格の問題か。
人付き合いが苦手で、不登校になった。
職も、人付き合いが苦手だから、上手く行くか分からない。
だから、自分の家で出来る仕事を必死で考えて探した結果、見つかったし。(一人で出来る仕事とは何か?コレを真剣に考えたんです。)

見つかった時、「何でも真剣に取り組めば、何かしら見つかるんだな~」と思いました。
いるかさんのお子さんたちにも、「自分のやりたい事や、好きな事とは何か?」を真剣に考えて欲しいですね。
そして、それに真剣に取り組んで欲しいとも思います。
そうすれば、必ず何かが得られますから。

また、お暇な時にブログに遊びに来て下さい。
お店も、増えていますので。(中でも、食べ物系が特に。富士宮やきそばとか、京都のお好み焼きとかです。)
私も、また遊びに来ます。

2009年11月25日(水) 17時26分 | URL | 編集

空飛ぶミケ猫 #-

こんにちは

ご自身で不登校経験のある方のお話は心にズン!ときました。
いるかさんがされている“受け入れる”ということが
やはり大きなポイントになるんですね。
多くの人からいるかさんのブログ、そして今日のお二人の言葉を読んでほしいですね。

2009年11月25日(水) 22時28分 | URL | 編集

ドントコイ #-

自分の居場所があるって、やっぱり、すごく重要ですよね。
私ね、独身の頃、家は私の居場所ではなかったんです。だからって、学校はイマイチだったし、就職してからだって、会社も全然でした。居場所が無いように思ってました。自分も嫌いだったんです。だから、今日の記事、すごく、響きました。結婚して、自分の居場所が出来てから、私は、すごく変わったんです。今、一番向かいないと思っていた職種が、主人が背中を押してくれたおかげで挑戦してみたら、
実は、今までで一番楽しく仕事しています。
私は、たいたいの、居場所をちゃんと作ろうって、改めて、思いました。

2009年11月26日(木) 00時58分 | URL | 編集

junmama #xmZaWf.c

不登校の子、周りは色々と言うけれど、この子達は本当は純粋でとても繊細なデリケートな心を持っている優しい子なんだと思います。
だから人一倍、頑張って頑張り過ぎてしまうのですよね!
私も天使の事で悩んだ時に方向性が分からない時に「ガンバレ!」という言葉、これは追い込んでしまう言葉に変わってしまいました。
「私は頑張っているつもり!これ以上何を頑張れって言うの!」そんな気持ちになってしまうんです。
時と場合によってはこの言葉も武器に変わってしまう!
なんだか似ている様な気がします。
「学校に行かないとダメでしょう!」と追い詰めてもダメなんですよね。その時期が来るまで待つ事も・・。
気持ちに寄り添う事が一番の様な気がします。

待つこと、気持ちを分かってあげること!新しい翼を手に入れるまで・・・。飛び立つまで・・・。

2009年11月26日(木) 09時54分 | URL | 編集

海のいるか #-

★かぐや姫さん

傷ついた心の上に学校へ行けないということに
大きな挫折感みたいなものも背負ってしまうのかも
しれませんね。

本当に、対人恐怖症、学校へ行っていないことで
不利になる色々なこと。
その子が悪いわけではないのに
背負うものは大きいよね。
しっかり支えになってあげたいよね。

2009年11月27日(金) 11時35分 | URL | 編集

海のいるか #-

★玉響さん

たぶん、私たちが考える以上のものを
背負っているのでしょうね。

子供の状態をみてタイミングよく
・・・というか、子供が必要とした時に
色々な選択肢や情報を上手に教えてあげられたら
いいなと思っています。
だから注意深く見守っていたいよね。

焦らず、焦らせず頑張ろう!!

2009年11月27日(金) 11時39分 | URL | 編集

海のいるか #-

★はるかさん

子供の辛さは想像以上かもしれないね。
その上に学校へいけないことで挫折感も背負っているのかも
しれない。
安心できる場所、休める場所でありたいよね。
安全地帯でいたい。

2009年11月27日(金) 11時46分 | URL | 編集

海のいるか #-

★けいさん

あの時があったから今の自分がある・・・
その思いは本当だと思います。
ただ、その時自分を責めたり、味わった挫折感は
どこかに残ってしまうのかもしれません。
でも、今を精一杯生きて、充実した毎日を過ごしていれば
段々小さくなって無くなる・・・
そう信じていたいですよね。

娘さんは大丈夫!
そしてうちの長男も、そのうちきっとね!!

2009年11月27日(金) 11時50分 | URL | 編集

海のいるか #-

★famry さん

やっぱり、どこかで引きずるのですね。
でも、いいこともあった・・・そのいいことが
いっぱいになるといいなと思います。

そうですね、好きな事をみつけるのが一番ですよね。
そう言う気になれるまで、そしてそれが見つかるまで
精一杯そばで応援したいと思っています。

2009年11月27日(金) 12時23分 | URL | 編集

海のいるか #-

★空飛ぶミケ猫さん

克服して自分の道を歩いているように
見えても心の中は完全には克服できていないというのに
改めて重さを感じました。

ただ、よかった、嬉しい、楽しいがいっぱいになることで
段々に克服できるものだと思っています。
だから安心して次に進めるように応援したい。
これを読んでくれた方で少しでも偏見を持つ方が減ると
いいのだけど・・・。

2009年11月27日(金) 12時39分 | URL | 編集

海のいるか #-

★ドントコイさん

私も・・自分の居場所ではなかったのかもしれない。
だから家出したのかも。

子供の安全地帯でいたいよね。
私も改めて頑張ろう!!

2009年11月27日(金) 12時41分 | URL | 編集

海のいるか #-

★junmamaさん

そういう面はあるかもしれません。
とても頑張ったと思います。

ブログを始めてからお子さんに障害がある方とも
知りあって、問題は違っても
多くの共通点があると感じました。
葛藤、迷い、偏見・・・。

親の思いというのは問題が何であれおんなじなんですよね。

頑張れ・・・そう、ときにはとても重い言葉。
無理をせず、いっぱい楽しみをみつけながら
歩いていきたいね、親も子も。

2009年11月27日(金) 12時47分 | URL | 編集


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