今回私が受けたのは 腹式単純子宮全摘術 というものである。
私の場合は“子宮頸部上皮内がん(子宮頚がん0期)”であるが
例えば子宮筋腫などの良性の病気でも行われることのある手術である。
お腹を切って、子宮だけを摘出。
せっかくなので(?)今回の体験を記録しておこうかなと思う。
興味ない方はスルーしてね。
8月11日 手術前日午前10時、入院。
病室は5人部屋。(在室は私をいれて3名)
入院生活やこれからのスケジュールなどの説明を受け
またまた山のような書類にサイン。
昼食を食べ、午後2時、剃毛(電気カミソリ)し、シャワーを浴びる。
トイレに行くたびに尿量を測って記録。
栄養管理士さんや手術担当の看護師さんなどの訪問を受ける。
午後6時、夕食。寝る前に眠剤を飲むよう言われる。
9時以降はいっさいの飲食禁止。(眠剤はその前に)
ぐっすり寝た。
8月12日 手術当日当然のことながら飲食は禁止。
7時にシャワーを浴びる。ちょうど朝食時間。
9時、血圧、体温を測り、点滴開始(これは14日の夕方までついたまま)
血圧、上88下43・・・いつもより低いな~
具合悪くないか聞かれるが特に悪くもない。
浣腸。3分我慢してトイレへGO
やばい・・・気持ち悪い。クラクラする。
しかし、浣腸が効いているのでトイレから出れない。
油汗。助けて・・・。
ナースコールを探すが見つからず。
便座に座ったり降りたりして(頭を下げてないと倒れる)
なんとかやり過ごしベットへ帰る。
ちょうど先生が来たので浣腸したら具合悪くなったと話すと
看護師さんが来て血圧を測る。上81・・・
普段より低いところに浣腸してさらに下がったのだろう。
横になっていたらすぐに良くなった。
11時すぎ、個室に移動。血栓予防の弾圧ストッキングを履かされる。
旦那、子供たち、母が来るが、時間があるので昼食を食べに
いったん外へ。
手術開始予定時間は1時半だったが、前のオペが長引き
2時からになると告げられる。
1時ころ家族が戻り、おしゃべりなどして過ごす。
1時45分、病室を出発。
手術室に入り、名前を告げ、手術用の帽子をかぶり
手術台へ。ストッキング以外の服をすべて脱ぎ(バスタオルをかけてくれた)
自動血圧計、心電図、指先に機械がつく。耳で熱を測る。
麻酔科の先生が来る。
全身麻酔だが、硬膜外(腰椎)麻酔も併用するかどうかと聞かれる。
「痛み止めも混ぜて打つから、やっておくと術後の痛みがかなり楽になるよ。
でも、腰に注射なんて怖くて嫌だという人もいるから強制はしない」とのこと。
確かに怖いが、後が楽な方がいいだろう。
「お願いします」
「できるだけ丸くなっていれば早く終わるからね。動かないように気をつけてね」
ドキドキしたが、思ったより全然痛くなくてホッとした。
その後、酸素マスクをつけ、
点滴から麻酔の薬を少量いれて異常がないのを確かめ
「はい、じゃ一気に入れるよ。10秒か15秒で寝ちゃうからね」
私はたぶん3秒で寝たと思う(笑)
「終わりましたよ、大丈夫ですか?」
遠くで声がする。
「大丈夫です」朦朧としながら返事をする。
病室へ帰り
家族の顔を見る。
「今何時?」
「5時だよ」5時か・・・。3時間近くかかったのか?
まだ頭が朦朧としている。
「帰るね、また明日来るから」家族が帰る。
手術前につけたものに、尿の管と足のマッサージ機(血栓予防)がプラスされていた。
あと、電気毛布が掛けられていた。
この日は一晩中、うとうとしたり起きたりの繰り返しだった。
看護師さんと「痛い?」 「少し」 「痛みどめ使う?」 「大丈夫です」と
言う会話が何度も繰り返された。
そのうち暑くなり電気毛布をはずしてもらった。
熱が出ていた。37.8度。
術後熱が出るのは珍しいことではないらしい。
氷枕をもらう。
熱が出ているという感覚はあまりなかった。
後は続きから・・・

